トミー&タッペンスシリーズの最高傑作!
私にとってはクリスティの中でのベスト1と言っていい作品です。パロディあり、夫婦愛あり、謎解きありの盛りだくさんの作品です。トミーとタッペンスが、シャーロック・ホームズ、ブラウン神父、そしてポアロなど様々な探偵の真似をしながら探偵事務所を開設するという設定が最高に面白い。もう現在では評価されなくなっているミステリ作家の探偵も登場するが、それも含めて、当時のイギリスの社会の様子が非常によくわかるところが、この作品のいいところです。
「影なき男」の方が面白いです。
夫婦で探偵っていう設定すきなんですが、この短編集は期待しすぎない方がいいでしょう。
様々な有名な探偵達のパロディもあり、面白いところもあるのですが。
「隅の老人」のパロディが頻繁に出て来るので、読んで無い人はなんのことやらっさっぱり分らない。
是非、この機会に「隅の老人」を読みましょう。
若いふたりの溌剌とした探偵稼業が楽しめます
アガサ・クリスティーのミステリの探偵キャラ。灰色の脳細胞を使って 推理するポアロ。セント・メアリ・ミードの村の噂話に耳を傾けながら、 謎を解きほぐしていくミス・ジェーン・マープル。幻想世界からやって 来た謎の男、ハーリ・クィン。そのほか、パーカー・パイン、バトル警 視などいるけれど、私が一番好きなのはトミーとタペンスのコンビです。本書は、トミーとタペンスがふたりの探偵事務所を持ち、活動していく 中で正体不明の人物を見つける任務を英国秘密情報局から依頼されると ころから話が始まる連作短編集。平凡な毎日に退屈し、スリリングな冒 険を望んでいたふたりのこと。飛びつくように依頼を受けて、退屈な日 常よさらば、嬉々として探偵業に飛び込みます。溌剌、生き生きとした ふたりの活躍、特にタペンスのお茶目で好奇心旺盛な言動を楽しみなが ら、わくわく、わくわく読んでいきました。 トミーとタペンスのコンビ探偵のシリーズ。これから読んでいく方は、 若かったふたりが年を重ねて行くのを見守るように読み進めて行くと、 また違った感慨も湧いてくるでしょう。『秘密機関』『おしどり探偵』 『NかMか』『親指のうずき』『運命の裏木戸』と、ふたりの活躍年代 順に読んでいくと、シリーズものとして一層親しめますよっ。
早川書房
秘密機関 (クリスティー文庫) NかMか (クリスティー文庫) 親指のうずき (クリスティー文庫) パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 謎のクイン氏 (クリスティー文庫)
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