シリーズ最高傑作!
「三姉妹探偵団」は、1巻から17巻までずっと読んできたけど
この「三姉妹、初めてのおつかい」は、その中でも傑作だと思います。
六歳若い頃の三姉妹の話なので、1巻から読んでる方には、
いつも以上にワクワクさせられること間違いなし!
若い頃から三姉妹の行くところには事件があったんですね。
最後の方には、シリーズならではのお楽しみがあって、そこが特に印象的でした。
これだから「三姉妹探偵団」、赤川さんの小説はやめられないですね。
「赤川作品=読後の爽快感」
私が初めて赤川次郎さんの作品を読んでから驚くほどの月日がたちました。今でも覚えている第一冊目は「幽霊湖畔」。本を読むことの楽しさを教えてくれた思い出深い作品です。それからは、少しでも多くの本を読みたくて、少ないおこずかいを握りしめ何件となく、古本屋めぐりをする日々をすごしました。あれから十数年、現在では好きな本をいつでも(給料日限定で)買えるという至福の日々を送っています。いろいろな本を読むようになり、感じることも考えることも多く、本の中からあらゆる事を学ぶとともに、癒されることも少なくありません。そして、一番癒されるのが私の読書の原点でもある赤川次郎作品です。赤川さんの書く「悪」はその裏にある「善」を強く感じるものが多いように思えます。その為「人間って捨てたもんじゃないよなー」と改めて人の優しさを感じてしまいます。 今回の三姉妹シリーズもやっぱり、「悪」になりきれない人間のちょっとした迷いが引き金となり事件が起こっていきます。そして、現在の三姉妹より、ちょっと幼い三姉妹の一生懸命な奮闘ぶりに思わず微笑んでしまいます。ラストには赤川作品ならではのちょっと嬉しいハプニングなんかもあり、「赤川作品=読後の爽快感」という私の方程式を裏切ることのない作品となっています。 私的に、この作品は特に小中学生にお勧めしたいです。文章も読みやすい上に、どこかで現在の自分と少なからず重ね合わせられる部分があるのではないでしょうか?読んだあなたも姉妹の一員となりちょっとスリリングな冒険を楽しむのも良いのではないですか?
講談社
三姉妹、呪いの道行―三姉妹探偵団〈16〉 (講談社文庫) ふるえて眠れ、三姉妹―三姉妹探偵団〈15〉 (講談社文庫) 恋の花咲く三姉妹―三姉妹探偵団〈18〉 (講談社文庫) 心地よい悪夢―三姉妹探偵団〈14〉 (講談社文庫) 次女と野獣―三姉妹探偵団〈13〉 (講談社文庫)
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