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今までに無い刺激的な旅行記

 文中で、筆者は世界各地の女性と関係を持っているが不思議と淫靡さは無い。一時の快楽、というだけでなくその女性に真剣に向き合っているらだろう。恋多き女、ならぬ恋多き男とでもいうべきか。

 私の好きな冒険小説作家が作品にこんな事を書いている。
「ある国の事を本当に知りたいと思ったら、その国の市場に行き、大衆食堂で庶民の食べる料理や酒を飲み、買ってでもいいから女を抱くこと。」

 売買春の道徳的な是非は別にして、なるほどと思った。確かにその国の女性を抱くことはいろんな文献や資料を読んだり、観光名所を普通に旅するよりも、はるかにその国の体温やぬくもり、国民性を感じる一番の近道であるかもしれない。男にとって、女は常に憧憬の対象であり、その存在は大きい。女性は偉大なのだ。
 
 作者はまだ見ぬ世界の美女との出会いに期待を膨らませながら、新たな国を目指す。名作「深夜特急」とはまた違った、本能と若さのホトバシリを感じさせる快作です。女性にもオススメします。

 
人生

自分に必要な分の荷物とカメラを持って旅に出たいと強く思った。
今すぐにでも。
同じ時を生きている人に出会って、恋をしたいと思った。
たくさんの人生を感じたいし、たくさんの人生に触れてみたい。
人生ってすばらしいっ!!
幸せの余韻

わたしは女。かれは男。
この本に出会ったとき、不覚にも、藤代冥砂に抱かれたいと思ってしまった。どこで?日本で?それとも、まだ見ぬ楽園で?
恋をすれば、したいことはひとつ。
それはみんな共通のはずなのに、まぁ、ペースは人それぞれだけれど、
妙にじらしたり、はぐらかしたり、計算高くなってしまったり。

女の私から見て、藤代冥砂は、最高にいい男で、同時に最低な男であるに違いない。
それなのに、許してしまうのはなぜだろう?
写真家だから?それもあるかもしれないのだけれど、卑怯な感じが全くなく、やはり、幸福感が残るからだろうと思う。
その幸せの余韻を、女はほんとは求めているのかもしれない。

エッチな男の人も、かたい女の人も、そうでない人も一度は読んでほしい本です。



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もう、家に帰ろう
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