続きが読みたくなる稀有なエッセイ
第1巻に続いて、またも痛快なギャンブルエッセイです。他のレビューにあるように、もちろん筆者の資金源は印税でありましょうし、自分が主人公なので「自己顕示」も過多となりましょう。
しかし、読み進み、読み返すごとに、筆者は「死力を尽くして」ギャンブルに没頭しており、しばしば悲惨な結果を晒しております。これほどまでに没頭する姿をさらけだして冷徹に文章化しつつ読者を引き込むのは、やはり稀な才と言わざるを得ません。資金源が印税なのは筆者の筆力の証明であり、自己顕示過多と思わせるほどの自信と矜持がなくては世界の鉄火場に一人立つことはかなわないでしょう。
さて、希望するのはただ1つ、アジア編の刊行であります。マカオ、さらに近年隆盛を聞くオーストラリアのカジノ行脚を、是非とも同じ筆者の手により読みたいものだと思います。それにはまず、ダイヤモンド社の繁栄を願うことになるのでしょうか・・・・
続くの?
正直あまりおもしろくない。浅はかな自己顕示欲が満載で筆者の人間としての底の浅さが露呈している感じ。旅行記やエッセイは大好きなのでよく読みますがこれは・・・。亡くなった中尊寺さんの「アフリカンネイバース」は面白いですよ。
痛快なり散財は
上手いなあ。 やはりこの人にカジノを書かせれば・・・。 痛快なり。 でも、やっぱりカジノはラスベガスなんでしょうね。 南アなんかでギャンブルしようものなら・・・。でもこのチームはいったいいくら摩ったんでしょう。 まあ印税が次回の企画の足しになれば・・・。 でもやっぱり、 日本国民から集めた印税を海外で散財するのは・・・。 てな訳でシビアーに☆2ツ。 写真とコメントは秀逸です。
一瞬日常生活を忘れることができます。
痛快な読み物である。 エジプト、南アフリカ、ラスベガス、チュニジア、モロッコの豪華ホテルに泊まり、観光もほとんどしないで、カジノ三昧。大体において負けが多いが、負けを楽しんでいるようにさえ思える旅行記である。 筆者曰く、「われわれ日本人は労働を美徳とし遊びを罪悪と決めつけて今日の国家を作り上げた。〜その結果幸福を希求しつつ幸福の所在を確認できずに一生を終えるというきわめて不幸な国家像を現出させた。」 まったくもってそのとおりである。しかしながら、なかなかハメをはずせないのが大多数の日本人では。本書は、そのような日本人の代わりに非日常を描きだしている。性格上どうしてもギャンブルにお金を使うことができない人でも、この本を読めば、一瞬日常生活を忘れる感覚を味わうことができるでしょう。 (一晩で使うお金は数十万程度のようなので、誰でも真似をしようと思えば、できないでもなさそうです。)
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25年前初めて連れて行ってもらった海外旅行がラスベガスー4年前の結婚式もラスベガスー甥っ子の結婚式までラスベガス。 ラスベガスに行ったらよそのカジノへは行けない的な教育を受けて育った私ですが、いろんなの国のカジノへ行きたくなる、そして世界のカジノを巡りたくなる、そんな本です。 私はパチンコはしませんが、いわゆる『旅打ち』のような旅行を次のテーマにしようと思います。
ダイヤモンド社
カッシーノ! 世界カジノぎりぎり漫遊記―ギャンブル記者、夢の宮殿を巡る (平凡社新書) カジノのイカサマ師たち (文春文庫) ギャンブルに人生を賭けた男たち (文春文庫) ラス・ヴェガスをブッつぶせ!
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