地価暴落はこれからが本番だ。―家を持っている人、持とうとしている人、持つまいと考えている人すべてに捧ぐ。



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地価暴落はこれからが本番だ。―家を持っている人、持とうとしている人、持つまいと考えている人すべてに捧ぐ。
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住宅ローン政策の失策を厳しく糾弾

 戦後首都圏を中心とした地域において、なぜあれほどの地価暴騰が起こったのかを多角的に分析した上で2000年以後の地価暴落を予想しており、極めて論理的な議論が展開されている。その中でも、今後の地価下落につながる要因の一つとして、まず一番目に住宅ローンによる過剰融資を挙げているのは興味深い。労働市場の流動化、デフレ型経済の定着化が顕著になる中で住宅ローンの位置づけは変わってきており、住宅ローンと地価の関係性に注視した著者の指摘は住宅市場のもつ問題の核心をついている。

 一つ欲を言うとすれば、問題だらけの住宅市場において今後どのような対策をとれば良いのかを結局示唆していない点である。持ち家ではなく賃貸を選んだ場合、資産形成や老後の賃貸生活のあり方まで、もう少し突っ込んだ議論をして欲しかった。

 いずれにしても、著者は凄まじい数の文献・資料にあたっており、その分析は緻密に展開されている。土地経済学関係の書籍から長めの引用をするなど、経済学的知識がないと読みにくい部分は多々あるが、それらを我慢しても一読の価値はある一冊である。
不動産を買うということ。

 私自身もそうなのですが、バブルの時期に大都市圏に住んでいた人には、土地について特別の思い入れがある可能性があります。そうでなくても、家を買うことにまつわる思い入れは強いことが多く、本来経済的行為であるはずの不動産の購入に関し、その便益と費用を冷静に分析することはなかなか困難です。

 本書は、主に首都圏の地価の動向について、土地の需給のみならず、長期的な地域ごとの人口動向や社会的な変化、制度的な変化の方向をも踏まえ、買い手である住宅購入者の今後の動向はどうか、それをサポートする住宅金融のあり方などの功罪も見据えながら、今後地価がどうなるか、ということについて論じた本です。緻密な論拠と、多くのデータと、目の覚めるような分析は、同種の本の中でも出色であると思われますし、マネー雑誌や住宅関係の雑誌だけ読んでいてはとても及ばない視点があるということに気づかされます。首都圏に住んでいる人間としては、まさに目からうろこ。家を買う前に読んで置いてよかった、と思いました。

 このような冷静な分析を踏まえた上で、一方で上記のようなさまざまな情念をもあわせて、さぁ、家(マンション)を買いますか? 私はやっぱり欲しいんだよなぁ。でも、自分の行動を客観視するために、こういうレベルの高い分析を読んでおくことは、非常に意味があると思いました。まさに本書の副題のとおり、不動産に興味がある人は一読の価値がある良書です。
不動産価格の暴落が景気反転のきっかけになる

日本の景気は不動産価格が高止まりしている限り決して良くならないということを事実とロジックだけできっちり説明してくれるので、不動産関連に興味を持っていなくても興味深く読めます。また、不動産を今買うことがどれだけ無謀なことなのかを冷静に分析してくれます。話題の住宅金融公庫が景気対策と称してどれだけ家計のバランスシートを悪化させるような行動をとってきたかもきちんと説明されており、日本経済の歪の多くが不動産に関連した政策によって引き起こされたものだということを改めて実感します。
地価暴落は悪いことじゃない

世の中のすべての商品について言えることですが、そもそも価格破壊は消費者にとって歓迎すべきことです。地価も例外ではありません。この本は、そういった当たり前の視点をベースとして書かれているところに好感が持てました。ただ、アナリストにしては若干扇情的な表現が(わざと?)使ってあり、せっかくの客観的内容が多少主観的な記述に感じてしまうところが惜しく思われました。
私は大いに笑いました。

幸いにして私は大いに笑いました。 真摯で楽しい本です。 もっとも笑えない人も多いとおもいます。 これから、わざわざ笑えない人の仲間入りをしないように、熟読しておきたいものです。

株式アナリストとしての増田さんには色々不満があるのですが、不動産アナリストとしては一流だとおもいます。この本は将来、増田さんの勲章になるような気がします。

内容は一流で楽しいですが、ちょっと読みづらかったです。情熱に圧倒されると言いますか。もちろん悪いことではありません。



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