中国、核ミサイルの標的 (角川oneテーマ21)





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中国、核ミサイルの標的 (角川oneテーマ21)
中国、核ミサイルの標的 (角川oneテーマ21)

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着々と先制核戦争に備える中国

日本の全国民は本書を読み、日本の安全保障が如何に
中国に脅かされているかを知る必要があるとおもいます。
中国による核ミサイルの先制攻撃に対して、日本は
打つ手立てを持っていないのです。中国に対する
日本の資金および技術援助が中国の軍拡を益々増大
さえている現実に歯止めをかける必要があります。
台湾・沖縄侵略に備えて日米を牽制するための核武装

 本書は、中国が日本に核弾頭を向ける現実を直視した良書です。
中国人民解放軍・朱成虎少将は、外国人との会見の席で、米国が
台湾海峡の戦争に介入、即ち、ミサイルや誘導兵器で中国の領土、
戦艦、戦闘機に攻撃したら中国は核兵器で反撃すると明言したとい
う。続けざま、中国は西安以東の都市が全て破壊されるのことを覚
悟しているので、米国も100?200以上の都市が破壊されることを
覚悟しなければならないと述べたのだと。中国の攻撃対象は、米国
と同盟国と、そこにある基地も含まれるという。また防衛庁の公刊資
料「平成17年度日本の防衛」によると、中国は中距離弾道ミサイル
を110発有し、うち数十発の核ミサイルが日本に向けられているとの
こと。胡錦涛氏がボタンを押しさせすれば、数分後には日本に核ミサ
イルが東京と各都市、米軍基地に向け飛んでくる、これが現実です。
核の現実における真の問題は何か

 一旦核武装国になることがここ日本に於いて方向付けられれば現実的に役に立つようになる話が満載であるが、現在唯一の被爆国として核武装せずに核開発競争の米中政治から少しずつでも脱却する方向を見出し環太平洋経済圏の発展により不毛な国際関係の固定化を乗り越えていく可能性もある現段階では、呪文のように繰り返される著者の言い分をそのままでは到底受け入れられない。核武装とは別の現実的な選択肢が示されないのは、軍事偏重に過ぎるか、それとも否々それが現実というのか?読者は自己自身の判断を要請されている。
 核をめぐるもっと差し迫った現実は、先の見えないテロ防止と核テロが発生した場合の対応がどの程度具体的に想定されているかであり、国際関係を固定化、安定化すると考えられるはずの核抑止による政治は、今後核テロによる現実の限定核戦争の発生により崩れてしまうという予期せぬ事態も視野に入れておかねば、核を持つ決断をするだけで発言力ができ安心できるとはゆめゆめ思わない方がよい。

中国の恐るべき一貫性

本書のタイトルから、ミサイルの標的が東京だとか、日本の主要都市だとかいう内容を想像すると、ちょっとアンマッチな感想を持つかも知れない。
日本は全て、中国の核ミサイルの射程距離内にあるが、著者の考えでは、標的はあくまでもアメリカであり、目的は、台湾侵攻に際して米軍の動きを封じることである。ただし、オプションの一つとして、東京や沖縄への核攻撃もあり得る。要するに、米軍の動きを封じるために、日本が攻撃される可能性もあると言うことである。

中国は、アメリカから何度も核兵器を使って侮辱されたと思っていて、その恨みをを晴らすためにせっせと核兵器の開発を続けてきた。そして、近年その能力を手にしつつある。
本書では、そのような中国の動向が詳細に述べられている。膨大な量の情報を収集し、緻密な分析の結果であろうことが、門外漢の私にも想像できる内容であった。むしろ素人向けには、ここまできめ細かい必用はないという印象も残ったほどである。

それにしても、中国の一貫した核戦略には感心するばかりである。50年以上に渡り、対ソ関係が変わり、冷戦が終わって、自国の指導者が代わっても、本質は全くぶれていない。日本の政治家や官僚にも見習って欲しい一面であると感じた。

最後に、本書のあとがきの中で、『中国は日本を併合する』という本が紹介されているが、両方読んだ感想としては、内容的にかなり重複しており、著者の提起している問題を理解するにはどちらか一方で十分であると感じた。
中国がミサイル防衛に反対する理由

 本書は、中国軍事の専門家たる平松先生が、戦略分析という観点から、中国が戦略兵器を開発するに至った背景や目的、現状の開発・配備の状況、そして戦略的な発展方向とそのインプリケーション等を分かりやすく解説したものです。
 中国軍事については雑誌等でも少なからぬ論評がなされていますが、一次資料の流通が限られているわりに妙にトッツキやすいテーマなこともあってか、かなりイイカゲンなものが目につきます。そんな中、平松先生は長年に亘って一次資料を丹念に蓄積・整理・分析され、極めて実証性の高い研究を続けてこられました。その学風の厳しさには、関係者をして慄然とさせるものがあります。
 さて、そんな平松先生ですが、本書では、厳しい国際情勢と国内の政治的激動の中、中国が独立と主権を確保する唯一の方途として、長期的なビジョンに立って戦略兵器の獲得・発展に努力を重ねてきた姿を見事に再現されています。また、中国にとっての台湾問題の重さを力説しつつ、米国の本格的介入、とりわけ日米安保体制の発動を防ぐための中国戦略兵器の政治的効用などが巧みに整理されています。
 中国はかねてから日本の弾道ミサイル防衛推進に対して強烈な異を唱えていますが、そうした中国のスタンスの奥には果たして何があるのでしょうか。そんな命題を直接扱っているわけではありませんが、本書を一読すれば、その答えは自ら明らかになろうかとおもいます。
 中国の戦略的台頭に如何なるスタンスで向かい合うべきか、我が国にとっては極めて重くて深刻な問題です。そうしたテーマを考えていく上で、本書の内容には真に示唆に富むものがあります。国の行末に問題意識を持つ多くの方々に、是非この本をおススメしたいとおもいます。



角川書店
中国の軍事力 (文春新書)
中国の安全保障戦略
台湾問題―中国と米国の軍事的確執
中国は日本を併合する
中国の「核」が世界を制す